ワクチン4回接種者がコロナに感染したら

今更ながら家族共々新型コロナウイルス感染症に罹患したので経過を報告したいと思います。

コロナ感染の経過

はじめに:登場人物紹介(家族紹介)


名前:oyuki
年齢:31歳
性別:女
ワクチン接種歴:
1回目、2021年8月ファイザー製ワクチン
2回目、2021年8月ファイザー製ワクチン
3回目、2022年3月モデルナ製ワクチン
4回目、2022年9月ファイザー製ワクチン
感染経路:父親から家庭内感染
症状:発熱、倦怠感、頭痛、吐き気、めまい、食欲低下、嗅覚障害、鼻水、せき・たん

父親
ワクチン接種歴:2021年夏ごろファイザー製ワクチン2回接種済
年齢:60代
感染経路:職場で濃厚接触
症状:発熱、嗅覚障害、鼻水、せき・たん

母親
ワクチン接種歴:2021年夏ごろファイザー製ワクチン2回接種済
年齢:50代
症状:発熱、関節痛、倦怠感、食欲低下、味覚障害、嗅覚障害、鼻水、せき・たん


ワクチン接種歴:なし
年齢:20代
症状:6日間の発熱

なお、コロナ感染歴は全員なく、今回が初めてでした。

※この記事の体験談は令和5年5月8日に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症となる以前のものとなります

前日:父親がコロナ陽性と判明

父親が陽性と判明した2日前あたりから鼻水の症状が出現、陽性と判明する前日の夜には強い倦怠感を感じたそうで、いつもより早く布団で休んでいました。
陽性と判明する当日の朝に発熱の症状が現れたので病院へ行きPCR検査を経てコロナ陽性が判明しました。

お家では、陽性判明した時点から家庭内では父と接触しないように感染を意識し、部屋を隔離しだしました。
我が家の日頃の生活環境ですが、夕食の時には全員で同じテーブルを囲んでおり、父が陽性と判明した前日・前々日も変わらず食卓をともにしていました。家族みんなしっかり濃厚接触していますね。

陽性と判明した当日の夕方に父は39℃の高熱となっていました。

1日目:体調のジェットコースター

父親が陽性と判明した翌日の朝に、隔離のためホテル療養の手続きをし、父はホテルへと向かいました。
父が陽性が判明した時からホテルに向けて外出するまでの間に、常に家の換気をしたり、極力お互い同じ空間にいないようにしたり、マスクをしたりというような対策を家族全員で行っていました。
そして、父親が家を出てすぐに、家の中でドアノブや机・椅子・取っ手等思いつく限りのところをアルコールで拭き取ったり、父親の寝ていた寝具や着替えを洗濯する作業をしました。

この時点では私はまだ体調に全く問題ありません。
ニュースやら国やらからの発信でワクチンを接種するとうつりにくくなる・うつしにくくなるという情報を目にしたことがあったな・・・ということもあり、ワクチン接種歴のある父親から4回接種の私が罹患するわけないんだよなあ、とぼんやり。
なるべく気を付けていたらなんやかんやできっと大丈夫やろの精神。完全に舐め腐ってますね。笑

だんだんと雲行きが怪しくなってくる・・・

作業が終わって昼頃、買い出しのため外出してしばらくすると、少しずつ体調に違和感が現れ始めました。
最初はのどの違和感と鼻水でした。
喉は少しイガイガするようなかゆいような・・・と感じる程度の違和感です。

夕方ごろになってくると徐々に悪寒を感じるようになり、19時頃でしょうか、38度ほどの発熱が始まりました。
朝は全くと言っていいほど体調に問題がなかったのですが、急変とも呼べる速度でみるみる症状が悪化していった形だったので驚いたのを覚えています。

陽性判明

この時母も発熱がありました。母も私と同じように朝に体調は問題なく午後から体調の変化を感じていました。
発熱したのを機に母と私は家にあったコロナウイルス抗原検査キットで検査をしたところ、案の定二人とも陽性となりました。

この時に私の住んでいる地域の自治体HPへアクセスし、コロナのガイドラインを確認、陽性者登録をしました。

症状は瞬く間に悪化

ワクチン打ったのになんで!?と驚いていたのもつかの間。発熱と同時に強烈なめまい・吐き気と頭痛に襲われることになり、この日の夜はごはんを口にできず床につくことしかできませんでした。
特に厄介だったのは吐き気でした。水分を摂らなきゃと口にしてもすぐにリバース。
頭痛と高熱だけでも解消したい・・・と解熱剤を飲んでも水分と一緒に吸収される前に吐き戻してしまう。
寝ようにも頭痛とめまいのおかげで1時間おきくらいに目が覚めてしまい、文字通りうなされる夜を過ごしたのでした。

コロナ闘病生活の始まりです。

2日目:倦怠感が出現

朝起きると同時にすさまじい倦怠感を感じました。
明らかに普通の風邪のだるさではない感覚でした。とにかく鉛のように身体が重く、立っていられない・座っていられないのです。
もちろん1日目に感じていた吐き気や高熱等の症状は続いており、せきとたんの症状も酷く、呼吸することが難しいと感じるような状況でした。
就寝中寝汗がとにかくすごかったので、鉛のような身体を引きずって何とか入浴しました。

倦怠感の強さに絶望し、闘病中は買い物どころではないぞと察し、自治体のHPから配食サービスを申し込みをしました。
配食は申し込んだ2日後に段ボールで届きました。
内容は主にレトルトやアクエリアス等保存食中心なので、食べきれなくても保存がきくのが嬉しかったです。(※新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症となった令和5年5月8日に大半の自治体が配食サービスを終了したようです)

相変わらず水分以外は口にしていませんでしたが、夕食におかゆを少量口にしました。
まだ強烈な吐き気が続いていましたが、何とかもどさず食べることができてホッとしました。

4日目:嗅覚障害が出現

これまでごはんの味がぼやけているような気がする程度だったのが、この日からはっきりと嗅覚消失を実感しました。

吐き気と頭痛は弱まってきていたものの、倦怠感との闘いは続いていました。
倦怠感の感じ方は強い瞬間・弱い瞬間があり、ムラがあるような気がしました。
そして、熱は微熱程度まで下がり、5日目に体温は平熱まで下がりました。

ここまで闘病した感想として、横になる時間が長いためとにかく腰が痛かったです笑
ここで弟が発熱しコロナ陽性者となったのでした。

5~8日目:ひたすら倦怠感と嗅覚障害

熱は完全に下がっているものの、一日ずっと起きていることができないくらいの倦怠感が残っていました。
倦怠感に加えて風邪の症状、鼻水、せき・たん及び嗅覚障害は相変わらずありました。
この日もせきとたんの症状がひどいままで呼吸もしんどいような状態でした

暇は一応感じていて、趣味やなにかをしたい。しかしどこかしんどい。常にだるい。
一日の半分ほどは昼寝で溶けるような過ごし方でした。

9日目:コロナ罹患後初の外出

この日から自宅療養期間は解除です。
しかしここ数日は発熱は無くとも一日ほぼ寝て過ごしていたので、このままでは廃人になってしまうのではと危機感が募ったため、買い物をしに外出することにしました。

外出の準備中もとてもだるく、途中何度も外出はやめようかと考えました。
そんな中でも長めに過ごすつもりで外出すると、出先で2時間も持たずに疲労を感じ、帰宅してしまいました。
帰宅後はすぐに布団に横になってしまい、こんなんでこの先仕事復帰できるのだろうか?という不安を抱えながら翌日を迎えることになったのでした。

10日目:出勤

この日の朝も相変わらずだるさと食欲不振を感じながらも出勤しました。
療養明けの出勤の感想としては、仕事が終わってみての特別大きな疲れは感じませんでした。
ただ仕事中は集中力は全く続かなく、やはり仕事中2回ほどはだるさが襲ってきて、布団があれば横になって休みたい、と思う瞬間がありました。

この時点で残っている症状は倦怠感、嗅覚障害、鼻水、せき・たんでした。
中でも嗅覚障害が精神的につらく、嗅覚がないと食欲も出ないんです。
ごはんの美味しさって嗅覚めちゃくちゃ大事だな、と思い知らされる毎日でした。

14日目:嗅覚が少し戻る

一日の中で鈍いながらも嗅覚を少し感じる瞬間があることに気が付きました。
ネットで事前にコロナ後遺症の症状は長いと半年以上続くこともあるという情報を目にしていて絶望していた中、少しの希望が湧きました。

この時にはようやく倦怠感はなくなっていました。

罹患後3週間経過した今

現在のコロナの症状ですが、せきとたん、嗅覚障害はまだ残っています。
嗅覚はずいぶん戻った気がしますが、やはり感じる時と感じない時があり、しかも鈍いです。

喉の違和感も続いている感じがあるのですが、これもコロナ後遺症なのでしょうか・・・。
悪化してはないので、今のところは様子見といったところですが、治るのかなといった不安は拭えません。

家庭内感染は防げたのかもしれない

家庭内感染を防げなかった反省点として、以下があるのかなと思います

  • コロナ感染に対して正しい知識を持ち、ワクチンを過信しない
  • 自身が濃厚接触者となった時点で速やかに家族に報告し家庭内で感染防止対策を始める
  • 危機感を持って感染防止に努める

コロナ感染に対して正しい知識を持ち、ワクチンを過信しない

コロナに実際かかってみて、闘病生活めちゃくちゃしんどかったです!笑
寛解後も長く後遺症が残ってしまうあたり、インフルエンザよりもはるかにしんどい、という感想でした。

私はワクチン4回接種済ですが、それでも最大40℃近くの発熱や、その他倦怠感、頭痛、吐き気、めまい、食欲低下、嗅覚障害、鼻水、せき・たんの症状が現れました。
中でも嗅覚障害、倦怠感、せき・たんの症状は後遺症として長く残っていますので、ワクチンを接種したからと言って、感染後の症状は軽くなったりなくなったりするものではないです。

感染してからの症状の重さは人によるとは思いますが、ワクチン4回接種しても私のようにめちゃくちゃしんどいと感じるくらい強く症状が現れることもあります。

新型コロナウイルスのおさらい

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
「COVID-19」という病気を引き起こす病原体の名称は「SARS-CoV-2」であるが、日本ではもっぱら病気の名前は「新型コロナウイルス感染症」、病原体の名称は「新型コロナウイルス」と呼ばれている。SARS-CoV-2は2019年に中国武漢市で発見され、全世界に感染拡大した。ウイルスの遺伝子配列からコウモリのコロナウイルスを祖先にもつと考えられるが、一部の配列がセンザンコウのコロナウイルスと似ているという報告があり、過去に2種類の動物コロナウイルスが遺伝子組み換えを起こした可能性が考えられる。実際にどのような経緯でこのウイルスが人類に感染するようになったのかは明らかになっていない。2021年9月までに世界で感染が確認された人は2億2千万人、死亡者は455万人であり、以前のSARSやMERSとは伝播性と病原性において明らかに異なるウイルスであるといえる。ヒトからヒトへの伝播は咳や飛沫を介して起こり、特に、密閉・密集・密接(三密)の空間での感染拡大が頻繁に確認されている。高齢者や心臓病、糖尿病等の基礎疾患を前もって患っていた人では、重症の肺炎を引き起こすことが多いが、20歳から50歳代の人でも呼吸器症状、高熱、下痢、味覚障害等、様々な症状が見られる。一方、健康な人での重症例や死亡例も稀にではあるが確認されている。

NIID国立感染症研究所:https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html

自身が濃厚接触者となった時点で家族に報告し家庭内で感染防止対策を始める

我が家のクラスターの発端となった父親ですが、陽性となった2日ほど前に自分自身が濃厚接触者であることは知ることができていました。
しかしその段階で家族に報告することはなく、陽性が分かった時のみに家族ラインで報告したため、家族が感染のリスクがあることを知るのが遅くなってしまい、対策も遅れた結果、クラスターとなってしまいました。

ここは事前に防げたかもしれないポイントなので非常にもったいないと思いました。
この時点で家族で情報を共有し、感染対策を意識して行っていればよかったですね。

今回の経験から、感染者が出た後から家庭内でのクラスターを防ぐことは非常に難しいと感じたため、早め早めの対策ができるよう、濃厚接触者となったことが分かった時点で速やかに家族と情報を共有し、対策することが大切なのかもしれません。

危機感を持って感染防止に努める

家庭内での感染防止対策の具体的な方法ですが、厚生労働省のHPに以下のように書かれていました。

ご家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる人(以下、感染者)がいる場合、同居のご家族は以下の点に注意してください。
1.感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける
2.感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方(一人が望ましい)にする
3.できるだけ全員がマスクを使用する
4.小まめにうがい・手洗いをする
5.日中はできるだけ換気をする。
6.取っ手、ノブなどの共用する部分を消毒する
7.汚れたリネン、衣服を洗濯する
8.ゴミは密閉して捨てる

厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00009.html

ぱっと見た感想としては『家の中ではそうも言ってられない』と言いたくなる項目もありますが、次回からはなるべく実践していきたいと思います。

やはり感染対策を自己流で行っていたため、感染者のティッシュゴミ等の取り扱いや手洗いうがい等、できていない部分も多々ありました。

コロナになってみて

コロナの症状は人によりけりだとわかってはいますけども、我が家の場合だとノーワクチンの弟が一番症状が軽めだったので、少しワクチンへの疑問が出てきてしまうのでした。
ワクチンを数打ったからって発症も症状も軽くなるわけではないのですね。
それでもワクチンは安心感が得られるという部分もありますので、私は今後もワクチン接種の機会があれば接種しようと思っています。

そして、家庭内感染を防ぐのは非常に難しいです。
特に生活空間を分けるというところはうちではほぼ無理でした。
トイレや風呂等々、陽性者と共用するスペースはどうしようもありません。
ホテル療養するというのは効果的だとおもったのでおすすめです。

濃厚接触者となった瞬間からかなりの黄色信号です。家庭内の感染対策はお早めに。

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